転職と採用背景

転職の求人を確認するときのポイントに「採用背景」があります。

採用背景とは「なぜ今回、求人を出すに至ったかの理由」になります。
背景をきちんと知っておくことで「的はずれな自己PR」をしないで済むこともあります。もし背景が分かるのでしたらしっかり確認しましょう。

大きくは

1 辞めた人材を補充したい(=欠員補充)
2 人手を増やしたい(理由はさまざま)

の2つになります。

『減った人手を埋め合わせるか、そうではなく、人手を増やしたい」
のどちらかです。

1はそれまで働いていた社員が、何かの理由で退職して席に空きができたケースです。
会社では辞めた社員の仕事の穴を、同じ部署の同僚でカバーできない場合には、

欠員補充という理由で、転職サイトやハローワークに募集をかけます。

他には上の自分の理由でやめた、自己都合の退職だけではなく、

会社都合(リストラでクビ切りした、出向・転籍で社員を減らした)
際の欠員補充というのもあります。

傾向として欠員補充の場合は

・退職した前任者と同じレベルの経験・キャリアが求められる

傾向が高いです。

なぜなら空いた穴を埋めるための募集ですから



経理の経験6年の中堅社員で課長の下にいるリーダー的な社員

が退職したとします。

経理課 4名

  課長  

  リーダー  →退職

女性の経理事務が3名 → 社員C  社員D  社員E

という組織の構成だとします。

空いたポジションに、経理が未経験の20代の若者を採用されることはないです。
すぐに戦力に使いものにはならず、辞めた社員のかわりに経理の仕事をこなしてくれないからです。

もちろん仕事量が今いる社員で回しきれない、どうしても空いたポストに人材が必要だ
ということであれば、少し経理の経験が落ちる人材でも採用して、辞めた人のせいで他の経理課員が残業をしまくっているのを早く解消させたい、といって採用されるケースもありますね。


2は何らかの理由で、社員数を増やしたい、増員をしたいので求人を募集するパターンです。理由は色々です。

(1)新規事業への進出でそれを担う人材がほしい

(2)好調な事業部門でさらに業容を拡大するための追加募集

(3)新卒採用を控えていた年代の層を厚くしておきたい

(4)社内に若手のフレッシュな人材を入れて、組織を活性化させたい

(5)会社の業績拡大が予想され、人が足りなくなってから募集してから応募者が来ずに困るより、前もって募集しておきたい


というよくある増員の理由から、もっとマニアックな

(6)創業社長が退いて社長が2代目に変わるので、腹心となるような2代目と年齢が近い社員を入れたい

(7)穏やかな社風で、新卒入社のプロパー社員がほとんどで
   業績が落ち込んでいる日本企業があったとします

外部から人材を招き、カンフル剤になってほしい

たとえば外資系企業で、厳しい競争で勝ち抜いた人材に管理職として入社してもらい、社内を活性化してほしい、業績を上げてほしい、会社を国際化したい

といった背景もあります

下の2つはマニアックになりますが、正しい採用背景を知っていれば
面接のアピールの仕方も変わるでしょう


(6)→2代目社長と相性が良いかどうかを評価される

(7)→革新的なことをやれるか、社内で軋轢が産まれたとして新風を吹き込めることをアピールする

と背景に沿った自己PRができれば、合格率が高くなります。