転職エージェント利用で入社前辞退について

入社前辞退の考え方  中途採用は新卒とちがう

新卒採用だと入社前辞退、というのはよく聞く話です。

大学4年生が8月くらいに内定が1社出て入社意思を伝えておき
細々と就職活動を続けて、11月にもっといい条件の企業から内定が出た

最初の会社には断りを入れる

入社前辞退ですが

要するに「口先だけで御社に入社します!」と伝えて内定をもらい
裏で他社を応募し続け、内定をキープしながらギリギリまで転職活動する

という意味です。

これは転職、ことエージェントの利用ではやってはいけません。

止むにやまれない事情があるのなら仕方ないとは思いますが。
(重病になった、ケガをしたなど)

*ちなみに『入社前辞退』と『内定辞退』はちがいます。

前者は「御社に入社します!」と明確に意思を企業に伝えたにもかかわらず
その後に辞退した、という意味です。

後者は「企業の片思い」 → 採用したい(=内定)が出ただけで

応募者は、まだ入社の意思を示してない段階での辞退です。こっちは問題ありません。


○浮気心わかります

1社内定が出て入社も決まり、有給の消化期間中で暇だと
ついつい「もっといい条件の会社あるんじゃね?」と魔がさして
受けてみたくなるのは分かります。

僕もエージェント経由で内定が出た後に、併願がいっぱいある状況で内定が出て、併願先を全部断ったので、その後にちらちらと転職サイトをのぞいたりしてました(笑)


○なぜ転職エージェントで入社前辞退はダメなのか?


・企業にすさまじい迷惑がかかるから


転職エージェントは企業と登録者の両者の成功のために、
バランスをとり、両方を立てながらやるビジネス

になります。

入社前辞退は、本来の約束とちがうことをするので、企業の顔を潰すことになります。
人事担当者が社長から激しく叱責されるかもしれません。


また転職者のために、机やパソコンを新しく買ったり、挨拶や研修のために、
上司やおなじ部署の社員のスケジュールをおさえたり時間やコストを
かけ、受け入れの準備をしているのです。

採用が終わったと思って安堵していたのに、「辞退されます」と連絡が来たら
それはショックを受けるでしょう。

あなたが逆に、入社するつもりで準備した会社から突然「採用できなくなった」
と告げられたら嫌でしょう?労働者と企業では保護のされ方がちがいますが、
それと同じことをしてるのです。


他の理由としては

・裏事情1 →転職エージェント側のノルマの売上計上をした数字が減るから(笑)

もう入社前だと売り上げにカウントしている会社がほとんどです。
それが辞退されるとなくなる訳ですから嫌なのです。


・裏事情2 →企業とエージェントの信頼関係がとんでもなく悪くなるから

上で説明したとおり、両方の間を取りもち、立てながらやるビジネスです。

入社前辞退をやられまくると、企業との信頼関係がこわれ
エージェントの仕事自体が成り立たなくなります。

もし企業側がとても怒ってるのでしたら、最悪はその企業とは取引停止
になると思います。


○最悪、損害賠償もありえる

これはかなりレアなケースだと思いますが
仮に入社日の間際に辞退して、それが悪質な理由だとしたら

受け入れ費用や、他の候補者を採用していたらかからなかったである費用、
面接のために、出張に戻ってきた役員の交通費など

を企業から損害賠償として請求される可能性もないとは言いきれないです。
「法的にも賠償義務を負うことがありえる」という見解です。
(特に日系の企業より、ドライな外資系)


○どうしても入社前辞退をしたくなったらどうするか?

・決めた時点ですぐに連絡を入れる

・エージェントと企業に謝罪と誠意をしめすしかない

メール1本で連絡とかはやめてください。

僕も自分の担当企業で過去にあり、半沢の大和田常務ばりの土下座せんばかりの勢いで
謝りに行ったことはありますよ。

少なくともエージェントには電話できちんと謝罪をしてください。

企業にはしゃべりづらいでしょうから、手紙を用意して謝罪すると誠意は伝わり丁寧な印象をもたれると思います。