転職エージェントの非公開求人

転職エージェントのホーム―ページを見るとよく
「求人のうち7〜9割は非公開求人、オープンにされていない求人が登録すれば見られる」と

『非公開求人』を各社ウリにしています。

これってどうなのでしょうか?

元業界人の僕がお話しします。

たしかに「非公開」というのは本当だが、釣られ過ぎないように注意しましょう

という結論になります。

そもそもの非公開求人の定義は「エージェントが自社の求人サイトでオープンにしていない求人」の全部のことを言います。

下のように、ハローワークなど他の媒体で募集をかけていても、エージェントの自社サイトでオープンにしていなければ「非公開求人」としての1件にカウントされます。

別にエージェントにある1万件以上ある求人すべてが、極秘でハローワークにも見当たらない仕事、ということではありません。

ですから、いたずらにこの言葉を間に受けないようにしてください。

なぜか業界でこういう定義づけをしているので仕方ありませんが、一般の方にとっては
まぎらわしいと思います。

そもそもエージェントの非公開求人の中身を分けるとどうなっているかというと、

・転職サイトやハローワークでも同じように募集されている求人

・転職サイトもしくはハローワークのどちらかにしかない求人

・上の2つにないが、企業の採用ホームページでは募集はかけている求人


以下からは、本当に極秘で

・企業のHPで募集をかけておらず、どこにもない求人

・エージェントだけにしかないが、他社の転職エージェントにも同じく存在する求人

・登録した転職エージェント1社にしか存在しないレアもの

という分け方になります。

『本当に極秘のくくり』は、全体の求人数から見れば、他社媒体でも出している
のにくらべると、だいぶ少なくなると思います。

一方では、元業界人の僕から見ても、エージェントがウリにしているように

これは「お宝ものの求人だな」と思える「非公開求人」というのは
転職エージェントに存在しているのも事実ですよ。


なぜ企業は非公開でわざわざ募集するかというと


・応募者がきすぎて、めんどくさいからエージェントに頼む

→これは人気企業でよくある理由です。仕事がとても楽な公務員のようなインフラ系や公共機関の団体、年収の高い有名企業で、中途採用をかけると人事がさばき切れないくらい
わんさか応募者がくる企業です。

転職エージェントに、企業が求めている人材をピンポイントに紹介してほしい、
社内で書類選考をかけてもらって、人事の事務作業を減らしたい場合に頼みます。


・極秘求人で本当に表に出せないケース 

これも本当にあります。 

  ・同業他社に動きを知られたくない事業、新規ビジネス

  ・退職予定者がわかってしまう求人(社内の○○部門の○○のポジションなど。本人   の転職、リストラ予定の代わりの人材の募集。社内で知られたくない)

  ・M&Aや事業提携、事業部門の再構築など経営に大胆な動きを模索している企業で、こちらもあまり世間的にオープンにできないケース  *

  ・幹部クラスの役職者の募集(経営層に近いので、極秘に進めたい)

  ・とにかく自分の会社の社員に知られたくない、会社を混乱させたくない
   (求人をオープンな募集にすると社員にも知られてしまう)

・急ぎの求人(他の募集手段の更新し忘れで結果的に他にはない)。エージェントに投げておけば何とかなるだろう、と任せてもらうケース

  ・理由は不明だが、なぜか転職エージェントだけに出したい(ブランド意識なのか、同族オーナー系の企業を僕が担当していて、なぜかこういう理由も時々ありましたよ)


などといった理由があります。

まあ非公開という、言葉の定義の問題で、「ちょっと釣りじゃない?」と思う部分はありますが(笑)

『求人に幅広く出会うために網をかける』という意味では

転職エージェントに登録するのは悪くないと思います。

僕が担当していたある企業は、誰でも知っているような有名企業で管理系の仕事を
複数名を募集しました。

その企業は、上の*をつけた理由に近かったですが、

求められる能力も低くて、それでいて企業も有名でしたから、すぐに
応募者が殺到しました。(担当する営業の僕としては採用を成功させるのは楽でした)

もちろん転職エージェントだけにしかない求人です。

登録者は利用するのはタダなので、可能性をせばめないために、期待しすぎず、登録してみるのはイイですね。