転職回数の例外

転職回数はたとえ多くても許されるケースもあります。
下はたとえ4社以上あっても書類選考で合格するよくある例外のパターンです。

  1 需要と供給で、希少な職種であれば多くても許される
  2 転職回数が多くなりがちな業界・職種もあり
  3 リストラなど止むを得ない理由
  4 転職回数が多いが一貫性のあるキャリア
  5 年齢と在籍期間のバランスを見てOK
  6 子会社出向、転籍など
  7 応募者が少なければルールを取っ払って会ってくれるかも


1.

転職市場に流れてくる人材が少ないのに、企業からのニーズが高い職種です。

たとえば特許の専門家。弁理士の資格保持者はいることはいますが
企業内でバリバリに経験を積んだ人というのは少ないです。
こういう希少なキャリアを持った方であれば、たとえ転職回数が4社以上あったとしても
書類選考合格の確率は高いです。

求人は魚と一緒です。サンマとマグロのトロでは同じ重さだったとしても値段がちがいますよね。価格が100円と3000円と大きな開きがあります。


・特許の4社経験
・業界バラバラで一貫性のない営業職の4社経験

だと同じ転職社数ですが、前者の方が転職市場での評価が高いです。
前者の方が転職市場で希少性が高い。後者はどこにでもいそうなキャリア。

前者は書類選考ですんなり合格、後者は5社受けても全部が書類で不合格ということも
おこりえます。魚と一緒でどれだけ貴重か、市場から求められているかで変わります。

他にも有効求人倍率が高めで推移する職種は同じように考えてもらえる場合があります。
ニーズが高いと転職回数が多くても問題ないケースもあります。




一般の業界、仕事にくらべて転職回数を重ねた人が多い業界・職種というのも存在します。

たとえば、医療の看護師の業界

4社、5社の転職歴があっても
人材が足りないのと、いい条件の病院があると看護師さんは何年か
経験をつむと転職で病院をうつる傾向があります。

他の業界にくらべて転職歴を重ねた人が多く見られる業界だと
採用側も社数を気にする率が下がります。

もちろん少ない方がいいですが、4社、5社経験ある方の履歴書を見慣れてる
という感じでしょうか。

一般の事業会社の経理や営業だと、年齢にもよりますが
5社も経験があるとなかなかすんなり転職は決まらないでしょう。


またITのエンジニアも比較的に転職回数が多めな業界です。

もとから転職する人が多く、転職歴が増えてる人が他の業界と比較すれば多めなのと

ニーズの高い技術をもつ経験者
社数が多くても能力スキルが高い

と分かったりすると、たとえ7社経験でも合格したりします。




会社の倒産や業績不振のリストラの場合など、
その応募者の責任ではない理由で社数がふえた場合です。

その1社分はカウントしない、など甘めに見てもらえるということも企業によってはあるかもしれません。





たとえば

Rさんは4社経験だったとしても

1社目  大手生命保険会社の営業
        ↓
2社目  銀行で生命保険の営業
        ↓
3社目  外資系生命保険会社の営業
        ↓
4社目  3社目のライバル外資生保会社の営業


といったように、一貫したキャリアをもつケースです。

Rさんは一貫して「生命保険の営業職」を4社を経験しています。

次に応募する5社目も生命保険関連であれば

たとえ社数が多くとも、

・それぞれの会社で専門性を高めた
・成績もよかった。表彰された
・理由があって転職した

ということを示せれば、2社経験までと、応募した企業に社数制限があって本来であれば
書類選考で不合格になるのに、面接で会ってもらえるという例も出てくるかもしれません。

社歴を重ねても、その中身も重要です。中身がある転職回数なら
選考も変わってきます。



5 年齢と在籍期間のバランスを見てOK

たとえばMさん39歳の男性のキャリア(理系・機械学科の大学卒業)


1社目  23歳  飲食店のスタッフ

         ↓ 在籍1年

2社目  24歳  不動産の営業

         ↓ 在籍1年

3社目  25歳  メーカーでエンジニア

         ↓ 在籍14年

現在   39歳  メーカーでエンジニア 課長 


のキャリアだったとします。

23〜25歳までに3社の転職歴があるのが分かります。
学校で学んだ機械の研究とはちがう業界からスタート

その後の4社目でメーカーでエンジニアの経験。
39歳の現在まではメーカーで1社で
在籍14年でメーカーのエンジニアをしています。

転職回数が多くとも、しっかり経験を積んだメインキャリアが
ある場合です。そうじゃないキャリアにくらべると、社数の多さのデメリットが薄まります。

在籍が14年と長く勤めている会社があります。


転職エージェントの企業担当(僕も経験者です)や採用担当者は

「23〜25歳は3社でプラプラしてたんだ。
その後は1社が長いんだ。この人、若い時はやんちゃして
自分探ししてたんだな。25から落ち着いて1社で頑張ったのか」


と20代前半の3社分は「若気の至り」で自分探しをしていた
と多めに見てもらえる可能性があります。

「転職は2社経験までの応募者」と、求人の裏スペックで転職歴に制限を設けている会社でも20代の3社分は気にせずに書類合格で会ってもらえる可能性がありますね。


転職回数の多さが有利か不利かというのは、もちろん少ない方がいいですが
2社より3社の方が不利なのか?と、そういう風に単純に決まるまものでもなく、
中身が問われます。


反対に 27歳のBさんのキャリア (文系 大卒)

1社目  23歳  スーパーのスタッフ

         ↓ 在籍1年

2社目  25歳  証券の営業

         ↓ 在籍2年

3社目  26歳  ドラッグストアのスタッフ

         ↓ 在籍2年

現在   28歳  

のように1年や2年ごとに転職をしていますが、
1社ごとの在籍が短いと、Mさんにくらべて評価が下がります。

社数が多いといっても1社ごとの在籍期間は何年なのか?
と1つずつの年数も評価されます。メインキャリアがあると社数の多さが
取っ払われる可能性もあります。


  6 子会社出向、転籍など


親会社に勤めて、子会社に飛ばされた、グループ会社に出向になった
のであれば

その企業グループ内部の話なので、経験社数の1つにはカウントはされません。
(考慮されない)と思っていても問題ありません。


子会社出向などは、履歴書に書く際に厳密には

働く法人がかわったので書かないといけず

会社をうつっているので、一見すると転職したように見えてしまいます。

ですがあくまで「企業グループの内側でおこったグループ法人間」の話なので

履歴書や職務経歴書には 

転籍・出向と必ず書いておき、「転職」したのではないことを
明確にしておきましょう。そうすれば不利にはなりません。


  7 応募者が少なければルールを取っ払って会ってくれるかも


応募者が少なければたとえ自分の経験社数が多くても、書類選考が合格で
面接に呼んでもらえる可能性があります。


僕が転職エージェントに勤務していた時もありましたが


結婚相手に求める条件とおなじで、たとえば条件求め過ぎな男性だと

「スタイル抜群で、未婚、料理が上手で、子供好き、アイドルの○○さんに似たタイプ」と

と絶対にいなさそうな人を結婚相手に募集するパターンです。
(いたとしても自分のスペックが低いのに、見の程知らずに募集する)


自分の会社の人気やどれくらい応募者がいるのかを考えずに

求人企業が「○○の経験がある人で、学歴は○○以上、転職回数は2回まで、〜業界の、〜みたいな会社名にいる人がほしい」


と求める能力高めで、異常に目線が高い企業もありました。


その条件の中に、「転職回数は2回まで」と制限されることもあります。

しかしフタを開けてみると人気がないので、応募者は1人も来なかった、
となれば

「もう3回でも4回でもいいから紹介して」と社数関係なく
条件を取っ払って紹介したりもしましたよ。

上の例は極端ですが、応募者が少ないと
人気のない企業であれば、その社数の制限もゆるくなるので
転職歴が多い人は、そういう企業を狙うといいかもしれません。