○転職面接は営業と同じで人材ほど高い買い物はないワケ

 

クイズです。

 

・持ち家 土地+住宅建設費

 

・新車

 

・生命保険

 

・中途採用の転職者 

 

 

の4つのうち1番お金がかかるものはどれだと思うでしょうか?

 

答えは最後の転職者です。

 

1つずつの金額は

 

家  6000万円(一般的な平均値で)

 

車   400万円

 

保険 3000万円

 

転職者  1億5千万円 = 年収500万円 × 30年

 

になります。転職で雇い入れる人材は、1年分の給料500万を払ってハイ終わりでなく、
定年を迎えるまで、30年・40年の間、給料を払い続けないといけません。

 

社会保険や退職金を入れればもっとかかります。

 

世の中に高額商品は様々ありますが、『人材』というのも立派な高額商品です。

 

高額商品というよりは、投資商品といっていいかもしれません。
入社して終わりでなく、自分が働くことで企業に利益をもたらすからです。

 

人材という商品を、合計1億5千万で買って、それ以上の価値を生み出してくれるかという
投資を行なうのです。

 

企業にとっては、生み出せば得、生み出さなければ損をしたことになります。

 

買ったからには、企業は「元を取りたい、投資した以上の価値を生み出したい」
と思うのは普通でしょう。

 

ダメな人材を雇って損をしたくないと思うから、わざわざ面接を複数回実施して、
嫌らしい質問もするのです。

 

転職の面接とはいわば、「私を雇ってください」=「定年までに1億5千万かかる私という商品を買ってください」と企業というお客さんのところに訪問して、自分のことをセールスしているのと同じです。

 

家や車より高いものを売ろうとしているのですから、ただ質問に受け答え
するだけではいけません。

 

その商品(=あなた)が「俺に1番必要な商品だな」と思ってもらえるように
積極的に売り込まないと、買ってくれません。

 

1億を超える商品であれば、お客さんのニーズに届くように、「自分が求めていたものだ」
と思ってもらうようにセールスし

 

長所や性能をしっかりアピールしないと買ってもらうことはありません。

 

さらに、自分1人が売り込みにいくのでなく、応募者はたくさんいて、同じように
「私を1億5千万で買ってください」とセールスしに行っています。

 

自分という商品が、ライバル商品より優れていなければ、他の商品(=応募者)を採用します。

 

ですから自己分析でセールスポイントを整理したり、途中で自分という商品が壊れない(退職しない)ことを証明するために、志望動機を語ったりする必要があるのです。

 

何となく企業に訪問して面接をする行為が実は

 

『自分という1億円を超える高額商品を企業に買ってください』と売り込んでいたんだということをまずは認識しましょう。

 

前の3つのページでちがう例で説明してきましたが、
まとめると

 

転職の面接は、「自分という商品を買ってください、と営業するプレゼンテーションの場」
と考えてください。

 

 

 

自分に1個の石鹸が手渡され、今からこの場所で売ってください
と命令されたとします。どうしたらいいでしょうか?

 

営業だと、ここにある商品(=石鹸)を、お客さんに販売するにはどう売り込めばいいか?
とまずは考えるでしょう。

 

お客さんのニーズを探りだし、この商品で、どうやってそのニーズに答えられるか解決策を
提示できればメリットを感じて買ってくれるでしょう。

 

乾燥肌に悩んで肌が荒れやすいお客さんがいたとします。この石鹸の○○という成分が肌に優しく、
乾燥しやすい肌のお客さんのほとんどが、この石鹸を使うことで、スベスベでしっとりした
肌に生まれ変わった、とアピールすれば販売できるでしょう。

 

転職の面接も同じです。面接官をお客さんに例えて、面接はプレゼンテーションをする場所だと
とらえ、相手の企業が何を求めているのか、事前の準備の企業分析でニーズを探ってください。

 

そして自分の今までの経験・自己アピールでそのニーズにどう答えられるかを伝える場所だと
思いましょう。

 

企業は面接で何を見ているかといえば

 

「自社に採用すべき人材かどうか」を見極めるために

 

(1)→ 「あなたの自己PRの内容のウリや強みが

 

  ウチの会社に合っているか・求人とマッチしているか」

 

 

を見ているためです。

 

 

面接に慣れている面接官であれば、(1)の作業を面接官で意識して行ない
受ける方はラクですが、

 

現場担当者のような素人が1次面接を担当することはよくありますが、彼らは面接の素人です。
ただ面接をこなすだけで、応募者の能力や良さを引き出す質問ができずに、第一印象のイメージで
先入観をもって誤解した判断をしたり、ただ流れ作業のように終わらせてしまうことも
少なくありません。

 

ですから『面接対策』をしっかり行い、プレゼンのように自分で積極的に 企業にニーズと合っていることを気づかせるように仕掛けて売り込む必要があるのです。

 

 

○転職面接は、自分を知ってもらう場ではない

 

もう1つ重要なことを説明します。

 

面接時間は限られています。30分程度です。実際に面接を受ければ、
驚くほど短く感じるでしょう。

 

キャリアが豊富な人だと、自己紹介だけで20数分使ってしまうのも珍しくありません。

 

自己紹介をずっと話し続けてしまい、アピールするポイントがボケてうまく話せずに、終了してしまったという方もいます。転職面接は、自分のことをイチから理解してもらう場所ではありません。

 

転職面接はプレゼンの場と申しましたが、30分そこいらの時間で、限られた時間の中で
自分という商品の価値を感じてもらうために

 

相手のニーズにひびく部分に焦点を当て

 

『伝えるべき内容と、カットして伝えない内容』を分ける修正作業が必要になります。

 

求人のニーズを理解しておき、30分という短い時間で、効率よく相手が知りたいこと・
メリットを感じてもらいやすい情報に優先順位を立てて話さないといけません。

 

 

 

○相手の会社の求める人材像に、自分を変える必要はない

 

企業のニーズが大事だからといって、根無し草のように、企業ごとの求める人材像にすり寄って、面接で企業の求める像に、自分の全部を合わせるということはしないでかまいません。

 

そうでなく、自己分析で出した、いくつかの保持する自分の強み・キャリアの中から
面接先の企業ごとに、どんな点が役立てるのかを選びだし、伝えるようにしましょう。

 

 

 

まずは自己分析で、自分という商品の強み・特徴をしっかり把握することに努めましょう。

 

しっかりした自己分析と企業分析をおこない

 

「自分の強み」と「企業が求める人材像」の重なる部分を見つけ、それに焦点を当て
面接でアピールするようにすればいいのです。