転職が決まらない

転職で受けた企業でなぜ不採用になるかの理由を説明します。

元転職エージェント会社で働き、企業担当をしていた僕が解説します。

様々な理由がありますが大きくは、企業にとってあなたが

1 求めている経験&条件を満たさない
2 求めている人物像とちがう

の2つが大きいです。

さらに理由としてあるのは

3 他にいい人がいた

4 確率の問題

5 ずれたアピール

5 面接で何かをやらかしている

6 企業側の問題

7 その他

になります。

それぞれ解説してきます。

1は、簡単に言うと


(1)まったく経験がかみ合わない

・あなたがやりたい希望する仕事
    ↓ ↑
・企業が求める能力・スキル

がかぶってないケースです。


たとえば求人を出した企業で

「企業で経理部にいた経理の経験がある人材」がほしいのに

「営業しかやったことがないノルマに追われたくない理由の人が経理に応募」した場合は

企業では、経理未経験の人材でなく、経理の経験者がほしいので確実に落とされます。

恋愛の男女で一方的に片思いしているのに似ています。

男性(32歳・やせ形、優しいタイプ)が「気立てがよくてタレントの○○に似ていて、料理が得意な人がタイプで下のMさんがピッタリ」ということで
積極的にアプローチしました。

女性側Mさん(24歳)は「年が近い人がよく最低でも2歳年上まで、男らしくて筋肉質なタイプが好き」だとしたら

年が離れすぎ、女性のタイプとは真逆なので、男性はタイプに当てはまらないので振られます。

これと転職活動でも同じです。

いくら男性(あなた)がタイプ(自分の希望)だとしても
女性(企業)のタイプ(求人の経験)がちがければ、恋愛関係(内定)になることはありません。

新卒の就職活動では、熱意で何とかなる部分もありましたが

中途採用は、第2新卒の一部の求人以外は、今までのキャリアを買う、という
のが前提なので、応募者が当てはまるキャリアを持っていなければ
不合格になる可能性が極めて高いです。


(2)経験年数、スキルの深さが足りない

これはたとえば

営業職でインターネットの広告営業の経験者を募集しているとして


求人のスキル

→「広告営業の経験者で、自分でアプローチ〜顧客フォローまで
ひと通り指導がなくとも動ける人材、マネジメント職、役職についていなくてもいいから後輩への指導をしたことがある人材」


がほしいとします。年齢でいうと27〜30歳くらい。



いっぽうの応募者が

→「同じインターネットの広告営業をしたことがあるが、まだ入社して1年半の24歳。
まだ上司からのフォローがまだ必要。かつ後輩への指導はしたことがない」

ということであれば

応募者が求人と同じ業界・職種だったとしても「スキル不足」として落とされます。

他にたとえば

経理の求人で、「原価計算・決算・税理士事務所との対応、キャッシュフロー計算書の作成」の業務経験を求めているとしたら

応募者が「決算と税理士事務所との対応」しかやったことがなければ
これも「スキル不足」として落とされます。


(3)微妙にキャリアがずれている

(1)と同じく「企業で経理部にいた経理の経験がある人材」を募集した企業があるとして

税理士事務所で経理をやっていた人」が応募したとしても不合格になります。

企業内で社員として経理をやる立場と
税理事務所でやる経理には

微妙にやっている仕事内容や立場がちがうので、すぐに即戦力になりえないためです。


2 求めている人物像とちがう


これは企業によってあいまいな表現で、転職エージェントにいた時に
言われてました。

人物面が合わないために
たとえ1の「求める経験」が合っていたとしても落とされる例ですね。

中途採用ではまず「1のスキル面が合っているのが前提」で

2では、人物面がさらに大丈夫か、評価されます。

「経験はいいんだけど、いまいちパッとしないんだよね」
「自己主張が強すぎて、うちの会社に合わなさそう」
「採りたい、というとこまでいかないよね」
「弱々しい印象」
「過去の自慢ばかり」

と色んなことを言われました。


求職者本人には、当たり障りがない理由を言います。

ですが本音で企業が思っている人物面の不合格理由はちがいます。
僕のような転職で人材を紹介する側では、
本音の理由や、裏ではひどい言いようだったりもします(笑)。

1のスキルが合っている場合は、2の人物面は面接対策をきちんとやることで
挽回が可能な部分でもあります。


3 他にいい人がいた



3の「他にいい人がいた」というのは

あなたが面接した際に、おなじタイミングで他の候補者も面接をおこなっていることがあります。(むしろその方が多い)

他の候補者があなたよりも、求人のスキル、人材像に合って
不合格になるパターンです。

単純に、他者との比較をされて落ちるパターンです。



Aさん 

Bさん

Cさん

がある企業T社に応募して面接します。
その結果、企業の評価は

Bさん  1位  → 内定

Cさん  2位  → 不合格

Aさん  3位  → 不合格


だったとします。応募者が複数いる際は、企業は面接後に誰が1番に採用するのに
ふさわしいかを比較して(今回であれば3人を比較)

1番よかった人に合格=内定、出すような例です。

3人とも、求人で求められる経験をクリアはしているが
候補者同士で比べられて、1番ではない人以外は、不合格と言い渡されるパターンです。


4 確率の問題



上の3番と話はつながります。

このように中途採用、新卒の就職活動でもそうですが、他の応募者と
比較されて選考をされることが多いです。

そうすると、惜しいところまではいっているが、面接で1位の出来で
ないがため、他者との比較で負けた結果、内定が出ていない、ということもありえます。


こうなると単なる確率の問題で、3社しか受けていなければ
たまたま他者との比較で不合格になっているだけです。

応募を10〜30社に増やせば、2、3社から内定が出るという
こともあります。

数打ちゃあたるではないですが、自分に責任がない理由で落ち続けることもあるという理由も、転職活動では成り立ちます。


5 ずれたアピール


応募した企業の採用課題を把握せずに、面接や書類選考でずれたアピールをして採用担当者の心に刺さらないパターンです。

案外、この理由も多かったりしますね。

例を挙げます。

・応募者の面接のアピール:中国語ができることをアピール

→企業の本音:英語が話せることが必須。中国語と言われてもね


・× 経理のスペシャリストとして一生やっていきたい

→経理からステップアップして総務と経営企画など
 管理業務全般を任せられるゼネラリストを目指す人がほしい


・ 協調性をもって周りと協力して仕事を進められる、とアピール

→業績が悪いので、多少社内でぶつかっても気にせず、提案をどんどんしてくれる人材
 社内の変革者タイプがほしい


・ 将来は起業がしたい

→社員で独立した人は皆無、平均勤続年数が長い。すぐに辞めると思われる


という例を挙げてみました。


共通するのは、応募した企業の採用課題や、なぜ求人を出したかの背景を
理解せずに、ズレた自己PRや職務経歴書を出してしまっています。

たとえば、家電量販店に行ってテレビが買いたい、とします。

あなたは一人暮らしで部屋がせまく、ほとんどテレビは見ないので

画面が小さく、画質はそこそこで、値段は安いほどいい、テレビが合っているとします。

それなのに店員から

「このテレビは高精細で映画館にいるような画質のキレイさです。画面もテレビのサイズでは2番目に大きいですよ。値段はちょっと高めで○○万円です」

と言われても、ニーズとずれているので、買いたいとは思わないでしょう。

企業との面接でも、ズレたアピールをすることは、これと同じことをやっているのです。

相手(企業)のことを研究して理解し、その企業の希望に合わせたアピール(採用課題や募集背景に合った答え)をすることで、この不合格の理由は解決されます。



オーバースペック


少ないですが以下のパターンもあります。

それはオーバースペック、という人材業界の業界用語です。


求人の求める能力に足りないのでなく、

足り過ぎている、オーバーと思われるくらいドカンと、超えている時ですね。

求人で希望する能力より、優秀すぎる人が応募してきた場合です。

わかりやすく言うと

課長の求人なのに、取締役をしていた人が応募してきた
みたいなパターンです。

オーバースペックと企業が感じるのは

・応募者の年収が高すぎる
・経験した役職が、求人よりだいぶ高い
・会社規模の問題:例 超巨大企業から、中小企業に応募

など色々あります。


新卒の就職活動であれば、

Fランクの大学ばかり採用している企業で
応募すら来たことがないピカピカの東大生が応募してきたら

「わが社もこんな優秀な大学生が応募してくるようになったんだ」
と考えて喜んで内定を出しますが、ここら辺は中途採用ではちがいます。


理由は

・周りの同僚になる社員とのバランス
・中途採用はピンポイントでピッタリ合う能力の人、ポジションの採用
 の意味合いが強い

・優秀すぎて、社内と軋轢がおきてあわずに終わるのではないか

といったことを考えます。


○求職者の年収が高すぎて、企業は後ずさり

・Fさん  前職の年収 1000万円

・求人企業の想定年収  500万円〜550万円


応募者がもらっていた給料と、求人の想定年収の
差があり過ぎるのも書類選考で不合格になりやすいです。

たとえ応募者が求人の年収、500万円に了解していたとしてもです。

企業は「こんなに高い給料をもらっていた人は、うちの会社に来て
入社したとしても、安いからすぐ辞めるだろう」と後ずさりします。

または「たとえ内定を出したとしても、あとから年収交渉でもめそう」
と先に考えて、面接まで呼ばないこともあります。