転職は求人の需給バランス

中途採用での内定の出やすさの1つに

転職の求人は、

「転職市場に流れてくる求職者」と、

「企業がその業界、職種の仕事の求職者をほしいと思う」

「求人の需給バランス」で成り立っている部分があります。


あなたが就いている仕事の需給バランスは、

「その時の景気動向や、社会的な出来事」でも変わってきます。

1つの例をお話ししますと、東日本大震災をへて、引く手あまたのキャリアになった

土木の施工管理経験者(=道路や橋やトンネルの現場監督)の例を出します。


6、7年前の「土木の施工管理の経験者」といえば、転職が決まらないキャリアの典型でした。

なぜかというと国が公共工事をなるべく減らしているので、
   ↓
橋や道路をつくる件数もへって土木の新しい仕事がない
   ↓
仕事がなくて土木の建設業界は景気が悪いから、現場監督の経験者も仕事がない
会社を辞めたくて、転職エージェントに大勢、相談にくる
   ↓
転職エージェントにも景気の悪い業界だから、新しく求人を出したい土木の建設会社も
なく、30歳をこえた土木施工管理一筋の人にはなかなか合う求人が出せていなかった
   ↓
転職が決まらない業界、職種になった


という具合でした。


これが東日本大震災をさかいに、一転します。

震災で東北地方の多くの道路や橋が壊れて、建設し直す必要がでた

東京五輪をむかえ、首都圏でも道路や橋の老朽化の修繕のニーズが高まった
   ↓
そうすると新しい土木関連の仕事も増える

建設現場で働く職人さんや現場監督のニーズも上がる
   ↓
ニーズが上がると今いる人材だけでは足りない

「人が足りない」→じゃあ中途採用で人をふやそう
   ↓
求人サイトや転職エージェントに依頼が多くくる

という流れなります。

土木の施工管理は、今ではむしろ人が足りない職種として、「売れるキャリア」になったと言えます。


転職市場はコインの表と裏で、


求職者にとっては、仕事が増えると



会社の業績が上がってボーナスもたくさん出る



景気がいいから会社の雰囲気もいいし給料も出るので
わざわざリスクを冒して転職したいと思う土木の現場監督の求職者も減る



転職エージェントに相談にくる土木の施工管理経験者も減る



求人が多 > 求職者が少ない  

需要   > 供給

で引っ張りだこの仕事になる

という流れでもあります。


転職募集の企業の求められる能力、経験は

「水道の蛇口」のように

「ゆるめられたり、しぼめられたりする」という点をお話しします。


特に20代の若手を募集する時に多いのですが、あまりに応募者がこない求人の場合には
求める条件をゆるめて、求人の対象者を広げることをおこないます。



*年齢制限を無視した実際に企業がほしい人材像を考えた場合


土木の現場監督の経験者が30代でほしい
即戦力を希望
  ↓

前ページのように転職市場に流れてくる土木の求職者が少ない

  ↓

応募者がいなから、企業の募集枠がうまらない

  ↓

何とかして企業は人材を確保したい


  ↓

転職エージェントの企業担当は、求人の希望条件をゆるめる提案をおこないます

「応募者がいないのは、そもそも御社の求人は転職市場に流れてくる人が
来ないゾーンに募集をかけています。

求める条件をゆるめてみませんか?」と提案をします。


募集企業も「そうだな、来年までに3人は人材を確保しないといけない。社長が早く採用しろとうるさいし」と条件をゆるめるのに賛成する

  ↓

「20代半ばまでなら、建築の専門学校、大学を出ている人も対象に広げましょう」
と企業と話合いをして、内定を出す求職者の経験をゆるめるのです。


「経済が好景気の方が転職が決まりやすい」でも話をしていますが

このように求人の求める能力、というのは景気や求人の難易度によっても
求められる経験がかわったりするのを理解しておきましょう。


転職エージェントに来る求人であれば、「いや30代の即戦力がくるまで気長に待つよ」とあくまでピンポイントの即戦力の経験者にこだわる企業もありますので、一概には言えませんが