キャリアの棚卸し

自己分析の第一歩として「実績とキャリアの棚卸し」をおこないます。
これまでどんな仕事をしてきたか時系列で書きだしていきます

○やり方

(1)これまで所属した会社ごとに、経験した業務の詳細を
書いていきます。おなじ会社内で異動があったのなら
部署ごとに時系列で書く

*注意点はどんなささいな業務でもいいから、漏れなく書いてください。
1日で全部やってしまう必要もなく、時間を空けて完成させてください
漏れがあると、後から職務経歴書の作成にもひびくので、細かくチェっクしていきましょう。


1.会社名

2.部署名、役職

3.所属年月

4.仕事内容

仕事内容は

・1日ごとの仕事
・1週間、1か月、3か月、半期、1年と期間を区切って
 他にあればそちらも記入

・他に「客からのクレームと処理・解決、業務以外のプロジェクトへの参加、
 日々の仕事以外にあれば記入


(2)

(1)を書いたら、それぞれの業務ごとに横側に

・評価されたこと

・苦労したこと

・失敗したこと

を書いていきましょう。

もし思い出せないなら、「プライベートで起こった出来事」
をさらに横にメモしておきましょう。

仕事のことだと忘れがちですが、プライベート(結婚・旅行ほか)
を書けば、それを呼び水に思い出せるかもしれません。


(3)身についたスキル

職務ごとに身についたスキルを大ざっぱに書いてみる






(4)実績

どんな実績を上げたかを記録します

・営業職であれば、売上、達成率はどのくらいの成績だったか
またその実績のために工夫したことはどんなことか?

・エンジニアであれば、どういうプロジェクト・製品をどのように
 完遂させてきたか

・会社に利益をもたらすためにおこなったことはあるか?

・業務フローの改善や効率的に仕事をおこなうのに工夫したことはないか?
 どういう風に工夫したかを書く

・コスト削減に貢献した仕事はないか?
 どんな点を意識して減らせたか


・担当の業務をやる上で、この部分は得意だ、他の人には負けなかった
 というのはあるか?あればその内容と、なぜ負けなかったのかを書く

・仕事を振り返って、「これは自信をもって実績を出した」と言える
 成果はあるか
 どのような実績で、数字であらわせれば具体的にくわしく記入


(5)

・どんなお客さんとどのくらいの関係性を構築できたか
・仕事で関わった取引先、外部の業者とどういう付き合いをしていたか
・社内の他の部署とはどういうやり取り、何かうまく仕事を回すために工夫したことは
ないかを考えます

転職した時に役立ちそうな人脈とそうでないのに分ける


(6)


・専門知識と技能 

どんな仕事でどういう知識を得たのかを書きます

・資格

資格の名前と取得の年月日、仕事にどのように役に立ったかを記入します

・海外勤務、出張、海外との関わり

少しでも海外と関わって仕事をしたのなら、どのように業務でやっていたか
また英語力はどうなのか


・研修、自己啓発

仕事での社内・社外研修があれば内容を時系列で記入する
読書、交流会、セミナーなど自己啓発でおこなったものも


棚卸しした内容に重みづけとキャリア視点で整理する


キャリアの棚卸しが終わったら次のことをやります

・取り組んだ業務で、自分にとっての満足感、重要感で重みづけをします


これは働いた会社にとっての貢献度である必要はなく、自分にはすごく満足感が
高かった、という点でチェックします。

A〜Dの評価でアルファベットを用いて、最も高ければAなどとします

例 転職エージェントの営業

A 経営者への求人インタビュー

B 新規開拓営業の商談

B 求人票の作成

D 社内でのミーティング


こんな感じで、棚卸しで書きだした業務内容に印をつけていきます。

なぜこれをやるかといえば、仕事のやりがいはどんな点にあったかが分かります。
エージェントの営業職であれば、求人票の作成は「字を書くのがめんどくさい」と優先度が低い社員がけっこういると思いますが、僕は好きでした。

字を書くのが好きなのと、何かを分析することが元から好きだ、ということが
ここで分かりました。

たとえ、その仕事がメイン業務でなくても、担当の期間やサブ的な役割でやったものでも
達成感や充実感を感じたものもあるでしょう。

あくまで「自己分析」で自分を発見するのが1番の目的ですので、やった期間が5か月と短くてもこの段階ではすべての仕事内容をもれなく書きだしておく、という作業が大切です。


○キャリア(=競争力)の視点で確認

この段階ではおおざっぱでもいいので「この業務は、転職市場で評価を受けるだろう」

という「競争力」の視点をもって、棚卸しした業務内容をチェックします。

他人の客観的な目が後から必要になりますが、ここでは「自分だけの視点」でOKです。

上の転職エージェントの営業職の例では

B 新規開拓営業の商談  レ

は第3者から評価されると思いました。レ印をつけました。

ですが、このままに終わりにせずに

・数値や実績で表現させておく

こともやりましょう。




・新規開拓の営業 → 新人の半期で40社の新しい取引先を開拓。営業マン100人中2位の成績で表彰された。新規顧客から累計で、4割の構成比で売上をあげた。
支店の売上を130%増にするのに貢献

数字を使って具体的にしていきます。


2.スキルの抜き出しの作業を行う


自己分析の棚卸しでは、「スキルの抜き出し」の作業をおこないます。

ここでは、そもそも「スキル」とは何か?を解説します。

「テクニカルスキル」「ポータブルスキル」の2つに分けられます。

もう1つ別の視点で説明すると

1.社内でのみ使える

2.関連業界、同じ職種で使えるスキル

3.どこでも使える


にも分けられます。


1は他の会社に移ると、意味がなくなるものです。

・社内の根回しをする時の部署ごとの上下関係
・商品をつくるメーカーなら、1つずつの商品の品番
・社内で細かく決まったルール

などです。これは特に転職の面接ではアピールできません。


2は、テクニカルスキル(→リンク)を含み、財務職なら「金融機関との交渉」「資金調達」「予算計画の作成」など1つずつの仕事が当てはまります。


さらに

・業界知識
・取引先との人脈

も当てはまります。特に同業界への転職をしたい人にとって、営業職ならどういうお客さんと太いパイプを持っているか、というのはかなり見られます。
あとに同じお客さんにアプローチすることもあるからです。



3は

・商品やサービスがかわっても
・ちがう人とおこなっても(社内、上司、取引先がかわっても
・仕事内容がかわっても(営業 → 経理に転職したとしても

通用するスキル(=ポータブル)のことです。

下に一覧をしめしておきますので、これ以外にもあると思いますが
自分でこの仕事でこんな能力をつけた、ということをさらに抜き出していきましょう。

この3番を多く書いておくことは後から重要になります。

なぜなら企業の最終面接で、2人候補者がいたとして仕事でのテクニカルスキルがそんなに
変わらなければ、あとはこちらの「ポータブルスキル」の勝負になるからです。

「ストレスがかかっても大丈夫そう」
「ビシビシ早く処理してくれそう」
「協力してうまく溶け込みそう」

と大ざっぱなポータブルスキルの評価で採用決定をされることがあるからです。

テクニカル面はあるのが前提で、このポータブルスキルが
しっかりある人が企業は採用したいと考えるのです。