キャリアアンカー

仕事で自分のやりたいことを探すときに、「キャリアアンカー」という概念を使ってみると
参考になります。

これはアメリカの学者が提唱した概念で


キャリアを選ぶ際に、最も大事な(絶対に犠牲にしたくない)価値観のこと。また周りが変化したとしても、心の内で変わらない価値観


と定義されます。職業を選ぶ際に、その人ごとに大切にする価値観です。これは8つのタイプに分けています。

「公務員と起業家の職業」片方や安定だが給料が固定、もう片方は不安定だが給料は自分の実力次第、180度ちがう価値観ですね。

なぜおなじ人間で職業を選ぶ自由があるのに、こうも正反対の職業を選ぶのでしょうか?

そこにはその人ごとにある、「変わらない仕事への価値観」があるから、それを分類したのが『キャリアアンカー』になるのです。

どのタイプに当てはまるのか?確認しましょう。


1.技術・機能

2 管理

3 起業  

4 自主・自立

5 保障・安定

6 献身・サービス

7 バランス

8 挑戦

になります。1つずつ見ていきます。


1 技術・機能

自分の専門的分野をもち、そのジャンルの技術的な能力を上げること、活躍すること
評価されることに喜びを見い出す。専門知識を使用する仕事が好き。

例 エンジニア 経理 人事 金融関連職


2 管理(マネジメント)

社員や部署の複数の人間を、自分が中心となってまとめ上げ、組織の力を発揮させて
成果を上げることに価値をもつ。組織でまとまることで、個人同士以上の力になった時がうれしい。

例 マネージャー 部長  社長 店長


3 起業

世の中にない新しい製品・サービスをつくること、失敗のリスクにも果敢に挑み、
自分の力で、何かを形にすることに喜びを見い出す

例 起業家  プロジェクトリーダー  ベンチャー


4 自主・自立

組織に縛られたくない。就業規則や会社のルールなど他人からコントロールされるのを受けずに、自分が決めたルールで身を立てたい。自分のペースで仕事をしたい

例 弁護士 税理士 フリーランス 医者 


5 保障・安定

働く組織、給料の経済的な面で安定していることが1番大事。仕事内容にはこだわらない。
つぶれない会社、不況になってもリストラをしない会社がいい。
年功序列で、つつがなく定年まで迎えられる組織がいい

例 公務員 団体職員 大会社 郵便局などの公共組織


6 献身・サービス

社会の役に立つことに喜びを見い出す。他人の役に立ち感謝されることが大切。
またはサポート役として裏方で支えたい

例 看護師 介護士 NPO職員  総務 秘書 ボランティア 


7 バランス

仕事とプライベートのバランスを保つことが1番の価値。家庭と仕事どちらかに偏るのでなく、バランスよくやっていきたい。


8 挑戦

困難な問題、何かに挑戦してそれを乗り越えることに価値を感じる。
他人と争うこと、競争して勝つことにやりがいを感じる人もいる
挑戦することが目的なので、職種や業界にはこだわらない。組織に所属してもいい。


これらの8つがあります。

どれか1つだけに強く当てはまる場合もあれば、

「1の技術のタイプがメインで、5番の安定もあるな」という複数で当てはまる
場合もあるでしょう。

注意するのは

・自己分析で希望した職種と、キャリアアンカーの自分のタイプが明らかに
 ちがいがある場合

です。

4番の自主自立で組織に縛られたくないタイプの人が、ガチガチのルールに固められた体育会系の営業会社で働いていると、会社にいるのが息苦しさを感じるかもしれませんね

成果主義で、年齢や経験年数に関係なく、給料や役職が上がる会社に属している人が、
実はキャリアアンカーのタイプが、「5番の安定」のタイプだとしたら、辞めたくてしょうがなくなる、と思います。

やりたいこと・今就いている職業が

自分のキャリアアンカーのタイプと合っているか確認しましょう。
ここが合わないと、転職がうまくいきにくくなります。