もう1つ利用する前に知っておいてほしい、スタンスをお伝えします。

・転職エージェントは大リーグの代理人のように完全に個人についた形でなく、
 賃貸アパートを紹介する不動産屋の仲介に近い、と理解する

になります。

転職エージェントへのサービスのギャップを感じるちがいの1つは
「エージェント」という言葉に抱くイメージにあるとも思います。

「エージェント」という言葉で思い浮かべるのは、160億円もの
契約金を大リーグのヤンキースから得たプロ野球の元楽天のマー君のニュースですね。

マー君の大リーグ移籍の交渉をしたのは、アメリカの有名大リーガーを何人も顧客にもつ凄腕の代理人(=エージェント)らしいです

この代理人はマー君とだけ契約をして、有利な条件・希望の球団に行けるように交渉しました。10球団もの球団が交渉に参加したようです

大リーグ

マー君 = 代理人  →交渉← ヤンキース
                ドジャース
                ダイヤモンドバックス
                カブス
                他
*報酬 マー君からもらう

代理人は各球団の窓口になって、マー君のためだけに仕事をしています。
報酬は、決まった契約金の中から数%をマー君自身から成功報酬としてもらいます。


一方で転職エージェントはどんな仕組みかというと


登録者=キャリアアドバイザー → 面接 ← エージェント企業担当=求人企業
     (代理人)  

*報酬 企業からもらう


転職エージェントでは、マー君と同じ立ち位置の
登録者だけを向いて仕事をするわけでなく、中途採用をしたい企業にも担当がついて、
採用活動を成功させるためにも動いています。

お客さんが、「登録者」「企業」の2者になります。
ここが大リーグのエージェントと大きくちがう点です。

大リーグの交渉代理人であれば、完全にマー君だけを見て仕事をします。

転職エージェントは、登録者と企業の両方がうまくいくようにサービスをしているのです。
ですから代理人というより、仲介者という言葉に近いことをおこなっています。

アパートやマンションの賃貸の代理をおこなう「不動産仲介業」によく似た仕組みです



借りたい人     不動産屋     貸したい人(アパートの大家)

間取り     →  仲介     ←  家賃
エリア   
予算

*報酬 借りた人=手数料
    貸した人=管理料

不動産屋はアパートを借りたい人と、貸したい人の間に立って仲介するので
お客さんは「個人の借りたい人」と「アパートの大家さん」の2者です。

「仲介」なのでどちらかの側に立つというより、両者の希望(借りたい人は
間取りなどの希望条件、大家の場合はちゃんと家賃を払う人かどうか)が成り立つように動きます。

転職エージェントが2者のお客さんがいるのと、ここの点で似ています。

賃貸アパートより、転職の方が、サービスに求められる手間や内容はもちろん高さを求められるので
不動産とおんなじだ、ということ伝えたいのでなく、サービスの仕組みが似ている、という意味でです。(不動産を批判してるのでなく、両者のサービスを考えた場合です)

報酬は大リーグだと、交渉を担当した選手からもらいますが、エージェントは企業から
もらいます。ここもちがいますね。(だからといって企業寄りかというとそうでもないです・)

この「エージェント」という言葉の意味の誤解を理解しないと、不信感をもちやすくなると思います。
大リーグの交渉人とは仕組みがちがうんだ、ということを知っておきましょう。

よく「転職エージェントなんだから、たとえキャリアが弱くて転職歴が多い俺でも、そんなのでも転職がうまくいくようにするのがプロだろう」と考えて不満を抱く方もいますが、

完全に登録者寄りで活動できる大リーグの交渉人とは根本的に仕組みがちがうので、これはサービスの意味を誤認している、ともいえます。