転職エージェントは登録者は無料で、企業からお金をもらうから「企業寄りなんじゃないの?」と耳にしますがそうなのでしょうか?
結論をいうと、「そういう面はあるかもしれないが、必ずしもそうではないよ」という表現になります
曖昧な表現ですみません(笑)
なぜかというと
・登録型(利用者が経歴を登録して面談に行く→一般的な転職エージェントはこっち)
・サーチ型(ヘッドハンティング)
の2つがあります。
後者のサーチ型は、
経営者から「こういう役員候補を探してきて」と伝えられ、電話や人脈を駆使して候補者を探してきます。
つまり経営者からのオーダーありきになります。
オーダーに合った人材を、エージェントが狩人のようにイチから探すビジネスです。
社長の命令を受けて、それに合った人材を高額の報酬で探すので企業寄りになるでしょう。
一方で登録型のリク○、インテ○、パソ○といった転職エージェントは
1 社内が分業制で
求職者担当のアドバイザー
企業担当の営業
の2者がいる
2 職業安定法で登録者の受付は原則断れない
3 企業から報酬をもらうが、一方で広告をつかい登録者を大々的に集めている
という都合から、企業寄りというより「企業と登録者の両方のバランスを取りながらやっている」
といえるでしょう。
1は分業制のエージェントでは、登録者の面談だけするアドバイザーと、求人企業とやり取りだけをする営業の2つの担当者がいます。
アドバイザーは通常、求人企業に訪問することはないですし、逆に営業は、転職希望者と面談することはありません。
成績のノルマは
・アドバイザー →転職決定した人数
・営業 →担当企業から成約した金額
という風においています。
企業からお金をもらうことにノルマをおかないアドバイザーが、転職希望者の担当につきます。アドバイザーは完全に「登録者寄り」となります。
実際に内部にいた僕自身の感想としても、エージェント全体が企業寄りかというと、そういう風には感じませんでしたね。
というよりは
アドバイザー = 自分の担当の登録者寄り
営業 = 担当の企業寄り
に近いです。
両者がそれぞれの自分の担当の利益、採用や転職活動がうまくいくように、
時にはバチバチと闘いながら、協力しながら仕事を進めていった感じです。
みなさんの担当となるキャリアアドバイザーは味方になってくれるので
そう思ってください。
2と3は
転職エージェントは職業安定法という法律で、『登録したい人を原則断っていけない』
というきまりがあります。(受け付けない例外もあるのですが)
法律で一定の「登録者の保護」がなされている、といえます。
いくら企業からお金をもらっているからといって、登録者を邪険に扱えません。
そういうことをしたら、厚生労働省から免許をはく奪されます。
さらにビジネス的には「登録者をいっぱい集めないと」商売が成り立たないのも
理由です。
企業と登録者を結び付けて転職をして初めて利益が出るのですから
自社でインターネットの広告で「転職したい人はうちに登録してね」としておきながら、完全に企業の立場にだけ立って商売をしたら
「なめてんのか!」と誰も面談に行きたいとはならないでしょう。
そうしたらエージェントの売上はなくなり倒産します。